ピアノ離れ

 テレビでやってたけど、最近ピアノ離れが進んでるらしい。で、何かBeyerをやめて他のにするとか色々やってるらしいが。僕は最近、演奏するより聴く方が先ではないかと考へてゐる。曲そのものが好きになってこそ演奏したくなるものやないかと。僕自身、曲がりなりにも小さい頃からピアノをやってゐて、高校2年の時まで教師についてゐたけど、特に何が弾きたいとかいふこともなくぼんやりとしてた感じやった。自分の音楽的な好みといふのがあるにはあったけど、演奏したいとまで思ふやうになったのは大学2年頃になってからである。ちゃうど、自分の音楽的な好みを堂々と外に語れるやうになり、この方面を極めていかむと思うた頃である(それ以前は、言ふのが何か恥づかしう、そのこともあってかあんまし極めれんかった。まさにこてかん様様である)。ある曲をだいたい知るのには、当然ながら演奏するより聴く方が手っ取り早く、聴く方が多くの曲に接することができる。その方が好みを見つけ易いといふもの。