日本版「我が祖国」

 Čechyを代表する2人といへば、SmetanaとDvořákである。まあ常識でせう(常識になってほしい、が本音)。そのSmetanaは1874〜1879年に「Má vlast」といふ連作交響詩を書いたけど、ここで一つ思ふことがある。この曲を、日本に移植できへんか。で、無理やり移植してみた。まづは、我が祖国の範囲を明石及び周辺に限定してできるかどうかを考へる。第3曲と第6曲は対応するのが見つからんかったけど、他は「明石城」「明石川」「印南野の草原と溜池より」「三木」と見事に対応させれる。第3曲は何がええかな...一つ考へたのが神功皇后やけど、明石周辺での話は何かぱっとせえへん。香坂王と忍熊王が待ち構へてゐたけど香坂王が勝手に死んで忍熊王が逃げ、それを神功皇后が追ひかけて終了やし。第6曲は対応する話が見つからん。第5曲を三木にしたから別所長治と関連付けたいとこやけど無理があるな。いっそのこと趣向を完全にそらして光源氏にするのもありといへばありか。まあこんな感じで結構難しいかな。やっぱり日本にしてみるか。「五重の塔」「鴨川」「素盞嗚」「日本の森と山より」「比叡山」「神風」かなり適当やけど一応何とか埋めた。第2曲は川の規模から言うたら桂川宇治川が適当かもしれんな。Šárkaと素盞嗚は酒を使ふ点で話が似てるといへなくもないし、Táborと比叡山も宗教勢力の抵抗といふ点では似てる(ちなみに僕は天台宗徒である)。最後の神風は、実際に弘安の役で日本を救うた。