英語一辺倒主義に対する警鐘

 かつてhttp://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~s40544/hanbej.htmlに色々書きたいことを書いたが、なかなか色々これに関連した情報がいくつか見つけてもた。戦前は、今の英語に代はって、フランス語が世界共通語の地位にあったらしい。日本では英語を第一外国語にしてたらしいが。それは、イギリスが薩摩藩を援助して明治維新がなされ(フランスは幕府を援助した)、その後日英同盟を組みその枠内で日露戦争第一次大戦を乗り越えたといふ歴史的事情からであらうか。しかし今のやうな英語一辺倒ではなかったらしい。フランス語が世界共通語の地位にあり、自然科学での標準語がドイツ語やったといふ事情もある。もちろん今では英語がその世界共通語の地位にあるが、その今でも、日本ほど英語一辺倒の国は少ないとか。他の大抵の国で英語が第一外国語になってはゐるが、英語だけに固執するところは少ないらしい。ここで考へる。何故日本人は英語ができないと言はるるのか?色々解は考へられるが、そのうち一つが「英語一辺倒主義」なのではないか、と。英語に拘る結果結局その英語もできない、といふこともあり得るんちゃふか?と考へる。英語に拘るといふことはそれだけ視野が狭いことを意味する(もちろん外国語を一切無視するよりは視野が広いけど)。結局視野を狭めることによって英語の上達も阻まれてるのではないか、といふ仮説をたててみた。あと、今の日本は経済面や産業面では先進国であるが、それ以外の面では発展途上国と言へなくもない。発展途上国が発展していくために英語を身につけるのは有力であるが、完全な先進国に脱皮するには英語だけでは駄目だと思ふ。いつまでもアメリカにぶら下がるやうでは、早かれ遅かれいずれやってくる「アメリカの没落」と同時に日本も没落する。まあそれはともかく、最近アラブ圏では、アメリカに対する反発からフランス語を第一外国語にする動きがあるらしい。まあマグレブ地方で普及してるからといふ理由もあるだらう。同じアメリカ嫌ひとしては応援したい、といふか反英語派がフランス語に走り易いのはある意味面白い。