都市の大きさの比較

 よく「日本最大の市は横浜市」などと言はれる。それは確かに事実。でも、これをもって「町の規模は横浜>大阪」とすることが多い。これはかなり疑問が残る。といふのも、横浜市ってのは広い。横浜市の外れの近くに住んでるとよく分かる。それに対して大阪市は狭い、といふか大きさが適正である。ここで、都市の中心から半径6km以内の人口を出してみては如何と考へる。とりあへず兵庫県3大都市(神戸・姫路・明石。尼崎は事実上大阪府なので除外)で試す。すると、神戸46万、明石36万、姫路33万。割と似たり寄ったりなのが面白い。神戸市は100万都市などと言はるるが、半径6km以内に限ればこんなもんか。まあ海と山に挟まれた場所が中心やから、これが限界かも。明石が意外に多い。神戸のヴィルドルトワールとしての性格が強いからか、目の前に海があるにもかかはらず結構な人口がある。姫路が内陸の割に意外に少ない。明石よりも少なくなるんやね。ちなみに、明石の裏山の僕の実家を中心にすると45万人になる。神戸都心とほぼ同じとは驚いた。海の広さが神戸と同じぐらゐ(=明石より海が少ない)で山がさほど険しうないことが原因なんでせう。大阪についても調べたら面白そうやけど、ちょっと時間がなかった。100万は超えてるものと思はる。関東に目を移してみたが、やられた。江戸は133万。江東区の人口が多いのがすごい効いた。渋谷・新宿・池袋から西は全く触れてゐないぐらゐ狭いのにこの数。これでもトール化現象が起きてるんやね。あと横浜は86万。これも多いね。神戸に比べて山が低いのと、海が湾になってるから陸地が多いのが原因なんでせう。町としては神戸の方が横浜より大きい気がするが、おそらく神戸が交通の要衝やからでせう。鉄道の乗換のついでに町に寄る、といったことが容易にできるわけやし。横浜の場合、中心駅が町外れにあるため、人口が多い割に発展せえへんと見た。