生まれて初めて岡山へ

 何となく岡山まで行ってみた。といふより僕は昨日まで、船坂峠より西へは一度も行ったことないのである。東へはかなり長い距離行ったのに西は高々赤穂まで。といふことででかける。父の株主優待を利用して新幹線の切符を買ふことにして明石駅へ行くも、人大杉でとりあへず断念。で、隣の小久保駅で買ふことにす。さすが町外れだけあって人は少なく、すぐに買へる。で、料金は運賃1100円+特急料金1460円=2560円。特急料金高いな。まあ仕方ないか。で、岡山新幹線のひかり岡山行に乗る。藤江あたりで海が見えてくる。しばらく明石市内を走るが、気がつくと山陽電鉄に大接近。朝日町駅のすぐ横を通過。次の浜の宮駅はちょっとだけ見えた程度、その次の養田駅は全く見えず。で、加古川を渡る。西国街道沿ひの地峡を抜けると市川。しかし加古川から市川までこれだけしか離れてへんと、市川がえらくしょぼい川に見える。で、姫路で下車。姫路で博多行ひかりヴォワフェレ・エトワールを待つ。その間に姫路城の場所を確認せむと思うたけど、上りケーで待機中のこだまが邪魔。結局ずっと居座ってましたな。で、なかなか確認できんかった。博多行ひかりが来て乗車。気がついたら相生。揖保川を渡ったことに気づかんかったのは痛い。相生を過ぎると岡山までひたすらテュネルばっかり。延々山の中を走って、突然吉井川が現れる。吉井川を越えるとまた山の中で、山を出るともう岡山の市街地で(意外と市街地は広かった)、旭川を渡って岡山到着。岡山で降りて、外に出てみる。感想は、「結構大都市っぽい」ってとこか。ぱっと見た感じは大阪や江戸と比べても遜色のない感じ。で、路面電車に乗って市の中心部へ。100円はおいしいな、といふか僕も含めて乗客のほとんどが郵便局前で降りた。やっぱり岡山の中心は天満屋あたりのやうなり。で、紀伊国屋でしばらく立ち読みした後天満屋方面に抜ける。この表町商店街がおそらく岡山の中心商店街か。人通りも店も多い。でも岡山が結構な大都市であることはよう分かる。政令指定都市を目指してるのもよう分かる気がする。使ひ易さ的には江戸並か。で、少しぶらぶらした後天満屋の7階で食事。どうも天満屋直営みたい。大型グランマガザンで直営のレストランとは珍しいやうに思ふが。さういへば天満屋ってマラトン選手結構抱へてるよな。割と大企業なんかな。あと店員に近畿語系の訛りをした人がちょこちょこゐた。まあ讃岐国や水島では近畿語に近い言葉が使はるるみたいやし。星野仙一組長を見ても分かる。で、食事後は表町を北に歩いて、丸善で立ち読み。それから後楽園に行ってみる。旭川を渡って(旭川の西に町と城があり、東に後楽園がある)、後楽園の入口付近で岡山城を見ながら吉備団子を食べる。それにしても岡山城の雰囲気って何か妙。全体が黒めで、大名の城よりはやくざの城に見える。で、後楽園に入る。入園料要ったけど。後楽園はなかなかいい雰囲気やけど、結局明石公園の城より南を大きくしただけって感じか。でも武家屋敷を取っ払うてその跡地に作った明石とは違うて、こちらは昔からの庭園。で、しばらく歩いてたら、、、何でこんなとこで見るの?K教授(代数幾何ハケーン!!!個人的な接点はないから普通にすれ違うただけやけど。この人って岡山と関係あるんかな?出身高校は確か麻布のはづやけど。しばらく歩いた後タクシーで岡山駅に戻る。料金は720円やったな。ちなみに初乗りは400円。1300円出したら、「300円は要らん」とか言はれた。で、釣りは100円玉2枚と10円玉8枚でもらふ。で、姫路までの切符を買うて(姫路で一回降りた方が安い、といふか熊山・英賀保で一回ずつ降りると明石までちゃうど2000円ですむ)、龍野尾道線の電車に乗らむとするも、0分差で逃したことに気づく。鳥取行特急スュペールいなばで追ひかけることにするが、特急料金は1150円。高杉。たったの53.8kmでこんなに取られるんか...まあ仕方ない。で、乗車。上道あたりまで町が続いてゐて、万富あたり、即ち吉井川が見えたあたりから田舎って感じ。延々と金剛川沿ひに上っていき、徐々に山奥になるってとこか。30分ぐらゐ乗って赤穂上郡に到着するも、降りたのは僕1人、乗ったのは0人。実際周りに何もないのを見ると納得する。赤穂・龍野・姫路なんかに行くのに使へそうな気もするけど、実はこの特急より新幹線で相生まで行った方が安かったりする。そら誰もをらんで当然やな。駅の周りを少し散策してもほんま何も無い。どうも町の中心まで1kmほど離れてゐるやうで。しばらく待って相生行が到着、乗車。相生で草津赤穂線に乗り換へて姫路へ行き、降りる。ジュンク堂でしばらく立ち読み。その後、山陽電鉄で明石まで帰る。